能力概説ページで能力について一通り説明したが、実例を見ながら実際の挙動を確かめてみる。

例1

サンプルキャラ

クラスとレベル キネティシスト5
主要能力値 【耐久力】18(+4ボーナス)
クラス能力 〔エレメンタル熟練〕
〔念動力爆破〕 〔火の爆破〕 単純爆破、エネルギー、火炎、燃焼コスト0
〔形態注入〕 〔距離延長〕 射程距離を50フィートにする。燃焼コスト1
〔紡錘〕 プチ範囲攻撃。燃焼コスト2
〔本質注入〕 〔眩みの注入〕 幻惑状態にする。燃焼コスト1
〔念動力修正〕 威力強化 ダメージ1.5倍。燃焼コスト1
〔注入開眼〕 〔注入〕の燃焼コスト-1
備考 燃焼コストは1ラウンドに1点まで

使用例

形態注入のみ
組み合わせ 燃焼コスト 内訳
〔火の爆破〕 0 0
〔火の爆破〕+〔距離延長〕 0 +1〔距離延長〕-1〔注入開眼〕
〔火の爆破〕+〔紡錘〕 1 +2〔紡錘〕-1〔注入開眼〕
形態注入と本質注入
組み合わせ 燃焼コスト 内訳
〔火の爆破〕+1〔眩みの注入〕 0 +1〔眩みの注入〕-1〔注入開眼〕
〔火の爆破〕+〔距離延長〕+〔眩みの注入〕 1 +1〔距離延長〕+1〔眩みの注入〕-1〔注入開眼〕
〔火の爆破〕+〔紡錘〕+〔眩みの注入〕 2 +2〔紡錘〕+1〔眩みの注入〕-1〔注入開眼〕

〔火の爆破〕+〔紡錘〕+〔眩みの注入〕は1ラウンドあたりの燃焼コスト制限を超えたので使えない。(アイコンが暗くなって選べない)

念動力修正使用
組み合わせ 燃焼コスト 内訳
〔火の爆破〕+〔念動力修正:強化〕 1 +1〔念動力修正:強化〕
〔火の爆破〕+〔距離延長〕+〔念動力修正:強化〕 1 +1〔距離延長〕-1〔注入開眼〕+1〔念動力修正:強化〕

〔念動力修正〕には〔注入開眼〕による燃焼コスト減少が適用されないため、何らかの〔注入〕と組み合わせたほうがお得感がある。

全部盛り
組み合わせ 燃焼コスト 内訳
〔火の爆破〕+〔距離延長〕+〔眩みの注入〕+〔念動力修正:強化〕 2 +1〔距離延長〕+1〔眩みの注入〕-1〔注入開眼〕+1〔念動力修正:強化〕
〔火の爆破〕+〔紡錘〕+〔眩みの注入〕+〔念動力修正:強化〕 3 +2〔紡錘〕+1〔眩みの注入〕-1〔注入開眼〕+1〔念動力修正:強化〕

さすがに〔形態注入〕〔本質注入〕〔念動力修正〕全部盛りはコストが高すぎて使えない。

元力収集でコストダウン
組み合わせ 燃焼コスト 内訳
〔火の爆破〕+〔距離延長〕+〔眩みの注入〕+〔念動力修正:強化〕+〔元力収集:小〕 1 +1〔距離延長〕+1〔眩みの注入〕-1〔注入開眼〕+1〔念動力修正:強化〕-1〔元力収集:小〕

〔元力収集〕でコストを下げると全部盛りでもなんとか使えるようになる場合も。この例では移動アクションで〔元力収集〕、標準アクションで〔火の爆破〕が使えるため、毎ラウンド能力が使える。移動は5フィートステップのみになってしまうが。

射程50フィートで1体に遠隔接触攻撃を行い、命中すると5d6+2の[火炎]ダメージを与えるとともに幻惑状態(STで無効化)を与える。ただ、この攻撃は燃焼コストが1のため1日に7回(4+3)しか使えないので、普段使うには燃焼コスト0になるようにもう少し調整したほうがよい。

例2

サンプルキャラ

クラスとレベル キネティシスト20
主要能力値 【耐久力】34(+12ボーナス)、【敏捷力】26(+8ボーナス)
主なクラス能力 〔念動力爆破〕 〔火の爆破〕 単純爆破、エネルギー、火炎、燃焼コスト0
〔青炎の爆破〕 合成爆破、エネルギー、火炎、燃焼コスト2、火の元素を2回選ぶと習得できる
〔形態注入〕 〔噴火〕 範囲攻撃。燃焼コスト2
〔本質注入〕 〔純粋な炎の注入〕 呪文抵抗を無視する。燃焼コスト4
〔念動力修正の達人〕 威力強化を選択
〔注入開眼〕 〔注入〕の燃焼コスト-6
主な装備 キネティシストの上級冠 単純爆破のダメージ+3d6,合成爆破のダメージ+6d6

使用例

組み合わせ 燃焼コスト 内訳
〔青炎の爆破〕
+〔噴火〕
+〔純粋な炎の注入〕
+〔念動力修正:強化〕
+〔念動力修正:最大化〕
+〔元力収集:小〕
1 +2〔青炎の爆破〕
-1〔合成開眼〕
+2〔噴火〕
+4〔純粋な炎の注入〕
-6〔注入開眼〕
+1〔念動力修正:強化〕
-1〔念動力修正の達人〕
+2〔念動力修正:最大化〕
-2〔元力収集:小〕

相手の呪文抵抗を無視して234(26d6の最大値の1.5倍)+6の[火]ダメージを半径10フィートの範囲に叩き込む。範囲攻撃なので命中ロールを必要としないが敵が反応セーブに成功するとダメージ半減。抵抗難易度は2番目に高い【敏捷力】依存なので後半の敵にはあっさりセーヴに成功されてしまい、思ったほどダメージが出ないことも。そのため、2,3体程度なら範囲攻撃にこだわらず遠隔接触攻撃で個別撃破したほうが良い場合も。当然呪文抵抗がない敵には別の〔本質注入〕を入れて弱体化等を狙ったほうがよい。

燃焼コストを0にしたいなら〔青炎の爆破〕を〔炎の爆破〕にする(117ダメージ)か〔念動力修正:最大化〕をはずす(39~234ダメージ)。〔注入開眼〕がここまで育っていると〔注入〕を減らしても総燃焼コストが減るのは一部の組み合わせのみになる。